2009年12月29日

えれーもんに手を染めてしもうた。

年の瀬であります。

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今年はほぼ日手帳カズンちゅうのを買って
これがぼくの何かにトドメをさした形になって
来年からは手帳を買わないぞと心に決めておりました。

数年間お世話になったほぼ日手帳よサヨウナラ。
来年からはiPhone、iCal、100円ノートと
デジタルなのかアナログなのかわからんところで勝負をしようと
フンガ、フンガと鼻息も荒く勢い勇んでおったのですが
そこで、ぼくは、えらいもんを知ってしまったのでした。

モレスキン(wikiへ飛びます)

あのね、これはえらいもんですよ。
何が、どう、えらいのかって
考え方はデジタルなのにやることは超アナログなんだ。
考え方がデジタルってのは厳密に言えばモレスキンの話じゃないけどね。
例えばこれ。

hipstar pda

ぼくはかつてto doリストなんてものを使いこなせたことが無いが
iCalなんかでもずっとスルーしてきた機能だけど
これを手書きでやるってんだから驚きだ。
デジタルの特権じゃないんだなpdaってのは。

そもそもpdaの定義ってなんだよと思ったがwikiで調べりゃわかるんだろうと思いつつ
めんどくさいから調べたりしない。

閑話休題。
ぼくは今まで、情報を整理するのにいろんな方法をとってきて
今のところは情報カードと100円ノートに落ち着いてるんだけど
そこに新風を巻き起こしそうだよこのモレスキンは。
どうやろか、使いこなせるやろか。

とりあえず今のところは
思いつきのアイデアをページで切り離せるほぼ日メモに。
日々の雑記と記録はモレスキンに。
芝居や小説のシノプシス作成にはこれまで通り情報カードを使うと。
この作戦で行こうとおもてます。
そんでスケジュールはiPhoneにね。
完璧じゃんか(ご満悦)。

さてさて2010年はこれで乗り切りたい。
多筆でありたい。
ってなわけで
芝居や小説のお目見えが多ければ
「お! まっちまはツールを使いこなせたか!」と思って頂いて
そうでもなければ「そうでもなかったか…」と思って頂いて差し支えないかと
まあ、そんなのどっちでもいいってな話で今年は終わっていくのでありました。

それではみなさん。
よいお年を。
posted by m.hiro at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 座長日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月22日

M-1を見てきました。

最近はtwitterにかまけてこちらの更新が滞っておりますが。
寒くなってきましたねみなさんお体ご自愛くださいよ。

時候の挨拶はこの程度にして。

ぼくは初めてM-1をリアルタイムで見ました。
と、いうのも。
高知にはテレビ朝日がござぁせんので
年明けしばらくしてからの放送となるわけで
高知県民の皆さんは結果のわかった賞レースをご覧くださいというわけ
それでもぼくなんかにゃ十分ドキドキが伝わってきますから
これもう、リアルタイムで見ちゃったら、俺、どうなっちゃうんだろうか
あぁ見たい、見たいよナマでM-1を
なんてことでも常々思っていたら叶うもので
ちょうどその日に高松に出張が入っておりまして
まあ、仕事終わって帰るとこだったのですが
ぼくはチョイと某薬局の駐車場に車をとめまして
M-1グランプリ、全部ワンセグで見させて頂きました。

笑い飯、ひとつ目のネタ、すごかったすね。
鳥人。
君にインコをあげよう。
まずヒヨコの話から始まってるとこで「なんやそれ」なのに
いきなり鳥人に話題を転換
最後まで鳥人で持って行く。
すばらしい。
高知の方々、楽しみにしておられる方もいらっしゃるでしょうから
you tubeは貼りませんけども。

んで、二つ目のネタに持ってきたのが
ずっとやり続けてきた「審判」と「ラグビー」。
ぼくは、これ、んんん! と思いました。
一概に否定は出来ない、けど、M-1の決勝のネタとしてはいかがなものか。

M-1って、心技体ってんじゃないけど、あらゆる要素が揃わないと
最後勝てないと思うんです。
ネタのすごさ、演じ手の技のすごさ、そして会場の空気
全てが揃わないと難しい。
例えば過去でも、品川庄司がラストイヤーでやったネタは
ネタも面白かったし、何しろ漫才師としての技がすごかったと思うんです。
すごく練習してて、そして動きも間も抜群だった。
でも、決勝へ行けなかった。

なんちゅうか、漫才って作り込んでなくても面白いものは面白いですから
それに加えてM-1という特殊な状況においては
ただ「完璧であればいい」という風にはならない。
だから東京ダイナマイトみたいな緩い漫才も決勝へ来れるんだし
キングコングやNONSTYLEのように作り込んだ漫才も準決勝で落ちてしまう
M-1ってホントに難しいものなんですなあ。

笑い飯が決勝であのネタを選んだというのは
ずっとファイナリストに残りながらも優勝を逃しているコンビの意地
だったように思うのです。
つまり、今までやってきた事そのもので一番を取りたいという心意気。
こんなことずばっと指摘されるのは笑い飯本人たちにはイヤなものかも知れませんが
でもね、それでも「おうよ!その心意気、伝わってるぜ!」と言いたい。

ラグビーも審判も漫才としてすばらしいですよ。
twitterでも皆さんチンポジチンポジ言うてますし。
でも、やっぱ、M-1的ではなかった。
サンドイッチマンの時と同じ流れで一回戦を勝ち上がったのに
サンドイッチマンの時の最終決戦みたいに
「おわ!まだ引き出しあった!」みたいな驚きの展開にならなかった。
最後に取り逃してしまった原因はそこにあったとぼくは思いました。

いやー、残念。
笑い飯、今年こそって思ってただけに。
それでひとつ目のネタがすばらしかっただけに。
でも、その不器用な生き様がすごく親近感もてて
とんがった感じも親近感もてて
ぼくは今まで以上に笑い飯が好きになりました。

M-1取った = 漫才師の頂点 ではないんですね。
そこはのっといこーるですよ。
のいるこいるですよ(思いつき)。
たとえば浅草の師匠方の漫才なんてのにゃ、
賞レースでは計り知れないおもしろさがあるんだから。
座ってご飯食べてるだけで面白い芸人さんだっているのに
そんな芸人さん、ああいう賞レースでどうやって評価すればいいんだよ。
レースに勝てなくても抜群に面白いものがあるってことですよ。

ホント、最終決戦の笑い飯とR-1の時のあべこうじの印象が被るんだ。
あべこうじも「俺は漫談で行くんだ!」という心意気を感じる。
賞に選ばれなくたっていいものはたくさんあるんだから。
応援してるから頑張って欲しいです。
笑い飯にはぼくから俺-1グランプリをあげます。
頑張ってください。
来年こそは!
posted by m.hiro at 18:28| Comment(0) | TrackBack(1) | 座長日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月07日

青シート☆7の公演を見てきました。

かるぽーと3Fガレリアで上演された
青シート☆7旗揚げ公演を見てきました。
演目は「淋しい都に雪が降る」

前回のシアホリでは浮浪者の親子が登場する物語を上演しました。
しかも結末では小学生ぐらいの息子が残飯に入っていたしめ鯖にあたって
食中毒で死んでしまうという身も蓋もないお話でした。
今回の「淋しい……」も浮浪者二人の物語ということで
ぼくたちがやってたお芝居をある意味客観的に観ることができたような
そんな気分になれました。

というのも。
やっぱ浮浪者の物語っていうのは見てて
そんなに気持ちのいいものではないということなんですね。
じゃ、なんでそんな話をするのかという演劇的命題(おお!大上段からの大げさ発言!)が
ここで生まれてきます。
けど、それは一旦置いといて。

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前回、ぼくたちがやりましたお芝居と比べるならばですね。
ぼくたちのやり方はほぼパントマイムでしかも黒ずくめの格好で
観客がだんだんと「あぁ、これは浮浪者の話なんだな」と
わかるような仕組みにしていたのに対し
今日の作品は、かなりリアルな衣装、小道具、もちろん演技に至るまで
作り込んでしっかりと「浮浪者」していたのでありました。

それは小道具へのこだわりにも感じられて
例えばリュックサックの中身もしっかり考えて詰められていたのではないか
アニキが荷物を持ってきて床に置くと、中のビンがかちゃりと音をさせる。
そういうちょっとしたところで舞台のリアリティが増していたように思います。
ビニール袋に入った食い物をマイ箸で食べるとか
酒を飲むくだりとか
アニキが新米の弟分を叩く度に頭から埃みたいなのが飛んでたりして
(それは計算なのかわかりませんでしたが)
そういう細かいところがすごくリアルだった。
いや、プロの舞台でもこういうところがおろそかな時って結構ありますよ。
「触らないだろう」とスタッフが安心しきっているものを偶然俳優が手に取ってしまって
それであっさりと 作り物 であることがばれる。なんてね。

また、客席の座布団の下には段ボール敷かれていて
「あー、段ボールはあったかいなあ」と実感しながらの観劇がリアリティに拍車をかける。
後ろの方では炊き出しなど用意されていたのでその臭いも客席に届き
それが上演中の芝居の内容とリンクしてしまって、ホント、気持ち悪かった。
だって目の前では社会的レベルの底辺にいる二人が拾ったモノ食べてるんだよ。
ぼくは五感を使ったパラドックスの中に落ち込んでしまったような気分になって
なんだか、生きるということの生々しさを感じさせられました。

山岸さんの演技はぼくは初めて拝見しましたが
とても自然でリアルで、すばらしい演技をされていたと思います。
ぼくがとっても好きなタイプのお芝居でした。
つうか、本物の浮浪者かと思いました。
いや、ホントに、山岸さんの演技はすごくレベルが高くて驚いたというのが正直な感想です。

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さて、先ほどちょいと大上段に構えた大げさ発言であります
演劇的命題ってやつですけど。
つまり、なんで好きこのんで浮浪者の話なんて金を払ってまで見なければいけないんだ、というね。
この作品の存在意義とも言い換えていいんだと思うんですけど
それについて、ぼくはヒシと考えた。
くどくど言うのも何ですからいきなりぼくの思った結論を言いますと
つまりこれは、「ステレオタイプから外れてしまった人間」と
「ステレオタイプにはまってしまった人間」の相互理解を描いたのではないかと思うわけです。

それなら別に浮浪者を使わなくてもいいじゃないか、って疑問に思われる節もあるでしょうが
しかし、それを我々と別世界である浮浪者の世界を用いることで
逆に、「どこであっても起こりえること」として描くことができる
つまり、物語に普遍性(出た!普遍性!)を持たせることができるんですね。

この辺の普遍性うんぬんについては長くなるので別の機会に。

安西寅さんが演じた弟分は、これはもう杓子定規な男でありまして
戦争の話をしたがるし、家族やなんやかやを懐かしがるし、
モノを抱え込みたがるし、あまり深いことを考えないし、
ごくごく普通の男でありまして
観客に一番近い、「あー、俺が浮浪者になったらこういう感じかなあ」と思わせる存在であります。
それに引き替え山岸さん演じるところの兄貴分は
何を考えているのか分からない
というか、頑固で多くを喋らず、生きる知恵に長けていて
「あー、この人はすごいなあ」とぼくから見たら遠い存在として映るわけですね。

もし、ぼくの考えるように、この二人の「相互理解」について
つまり、「わかりあうこと」を作品の重大な要素として考えるのであれば
この観客と登場人物の距離感が反転してしまう瞬間
つまり、『弟分が兄貴分に殴りかかろうとするシーン』へ向けて演じられなければならなかったのではないか
そう思うのであります。
あの瞬間、あのシーンで力関係が逆転し、人間性が逆転し、すごいがすごくないになって、ぼんやりがはっきりになる。
だからそれに立ち会った観客は相当に「どきり!」とするはずなのでしょうが
ぼくが鈍感だったのか、さほどのショックを受けることはありませんでした。

うーん。
それともそのシーンじゃないのかなあ。
ぼくの見方が間違ってたのかなあ。

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終演後、シアホリ新人のしおりちゃんと感想を言い合ってて
彼女はラストで二人が死んじゃった!と思ったらしい。
ぼくは脚本を読んでいないのではっきり言えませんが
あそこで死んじゃダメだろ! と強く思った。
もしかしたら脚本では「二人、死ぬ」とかト書きが書かれてるかもしれない。
だからあんな演出にしたのかもしれないけど。
でもさ!死んだら酒が飲めなくなるだろ!
醜くともしぶとく生き残っていくんだよ人間は!
と、ぼくは強く強く思ったのですが、確かにあの演出は死んだともとれるラストシーンで。
その辺もうーん、もっとはっきり見せてくれてもよかったんじゃないかなと思いました。
「死んだ」とも「生きてる」とも取れるラストシーンはちょっとずるいよなあ。

雪が降る意味ってのは、つまり、それも普遍性を描いてるのであって
誰にとっても平等に起こる奇跡ってのが
「雪、ふらねえかな」ってつぶやいた後にホントに降っちゃうってことでしょう。
貧乏人だろうが金持ちだろうが、老人だろうが恋する二人だろうが
みんな平等に、「雪が降ればいいなあ」でホントに降ったら奇跡なんですよ。
ぼくは、そのシーンでも、できればもっと「どきり!」としたかった。

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なんだかんだと書きました。
このお芝居は全体的にとてもクオリティの高い芝居であったと思います。
そして、演劇でしかできなかった空間がそこにあったのも事実で
もっともっとこういう高いクオリティの舞台が高知で上演されるようになればいいなあと
切に願って寒空チャリこいで帰ったのでした。
お互い頑張っていきましょう。
そしてシアホリの次回作もよろしくお願いいたします。
posted by m.hiro at 16:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 劇評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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